地球温暖化?

農作物の産地が大巾に変わるかも知れない。
数年前から言われてきたがこんなに早く気温が高めに推移してしまい今リンゴは青森、長野が主産地であるが将来は北海道に産地が移る可能性がより高くなってきた。
札幌でも真夏日が2週間続き時には朝の最低気温が24度の日もあった。

 建物だってデザインばかりにこだわらずに寒さ対策(省エネ)と暑さ対策をしないとエアコンに頼った家になってしまう。
デザイナーズハウスだと、まず軒が無くなって窓の霧避けもなく、壁は汚れやすく壁の通気処理も曖昧にしている。いくらこんな事を書いても建て主さんはカッコ良さを求める。地域に適した家作りがあるのだが・・・・それに今年の冬は異常な程の雪害であったのに喉元過ぎれば何とかで依然として従来と変わらない家作りをしている。

  8/18 朝日新聞
  コメの全国地図が長年の常識を破る形で変わりつつある。売れない米の代名詞だった北海道米が本州のブランド米をしのぐ人気の一方、本州では「高温障害」などによる稲の被害が広がる。コメ戦線の異状に気候の変化や地球温暖化の影響を指摘する声も出ている。

 「これから北海道米を本格的に扱いたい」

 都内の米販売業者は先月、コメの売り主を探して、北海道の米作農家を訪ねて回った。業者、農家ともに初めての体験だ。

 業者はこれまで新潟産や東北地方の高級米ばかりを扱った。だが最近、品質が上がった北海道米を求める客が増えた。

 「味は高級米にまだ及ばないが、価格は3分の2から半額程度。ビールから発泡酒に人気が移ったのと似た動きが、コメにも起きつつある」

 「まずい」とされ多くが政府に買い上げられる「やっかいどう米」のイメージを覆す出来事が6月に起きた。コメ価格センター(東京)の取引で道産「ほしのゆめ」の価格が東北や関東産のコシヒカリ、あきたこまちを上回ったのだ。農水省がまとめた6月までの年間需要量も北海道産が前年比24%増え、新潟産を抜いてトップに躍り出た。

 一方で、新潟産コシヒカリや秋田産あきたこまちの多くが売れ残り、政府買い入れに回された。

 「子どものころと比べると冬が来るのが1カ月遅い。雪の深さも半分くらいになった」と語るのは、業者の訪問を受けた北海道旭川市の市川彰男さん(57)だ。水田では農業を継いだ長男が試しに植えたコシヒカリ系の新品種が勢いよく育つ。

 北海道米の不人気の原因には、冷害による供給の不安定さもあった。だが、昨年は全国一の豊作になるなど、品種改良の成果もあって収量が安定してきた。北海道大大学院の岩間和人教授(作物学)は「かつて4年に1回は起きた冷害が、近年は10年に1回ほどになった。稲を比較的作りやすい気候に変わってきたのでは」と話す。

    ◇

 「以前は天気が良けりゃ豊作だって喜んだばってん、この分では、今年もダメかもしれんと」

 九州随一のコメ産地、佐賀県。真っ黒に日焼けした小城市の農家、明石久男さん(52)の表情を曇らせるのは、皮肉にも肌を刺す強い日差しだ。最高気温が36度を超える猛暑が続く。

 一昨年は台風が相次いだが、昨年は一転、天候に恵まれ、期待が高まった。だが収穫してみると米粒がやせて筋が入ったり、白っぽくなったりして品質が著しく落ちていた。明石さんの地域では、主力のヒノヒカリの9割以上が品質検査で最低の3等米とされた。

 原因は、稲穂が出て成熟する登熟期の気温が高いために起こる高温障害。稲の呼吸量が増えて栄養分が不足する。農水省によると佐賀県では05年の登熟期の平均気温が28度と30年前より3度上がり、高温障害が急増するという27度を超えた。

 昨年、水稲の高温障害の被害は全国の8割の39府県に及んだ。1等米の割合が01年の72%から05年には30%に落ち込んだ九州だけでなく、北陸や東北地方にも広がり品質低下を引き起こしている。最高級とされる酒米「山田錦」の産地、兵庫県で最高ランクの「特上」の割合が97年の27%から昨年は4%に落ちたことも、高温障害の影響が指摘されている。

 農水省の担当者は「全国的な気温の上昇がコメ作りに大きく影響している。被害や現象は地域によってばらばらで対策が難しい」と頭を抱える。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次の記事

冷房あれこれ